2011年6月20日月曜日



6月16日 @プラハ、チェコ
 チェコの地下鉄が止まった。トラムもバスも止まった。
今日、この国の公共交通労組は、政府の健康保険・年金改革案に抗議して、ストを実施した。
昨日チェコのストリート・マガジン『Novy Prostor』編集長のトマスに会った際に、デモを行うメンバーの一人オンドレイを紹介してくれた。「明日朝9時に広場に来たら、デモに参加できるよ」とオンドレイ。24時間後の再会を誓って握手して別れた。
というわけで、朝が明けてから指定された広場に来てみると、早くもデモ隊の人波に飲み込まれてしまったのだが、アジア人は目立つようで、オンドレイが見つけ出してくれた。
深刻な財政赤字を抱えるこの国では、中道右派の市民民主党(ODS)を率いるペトル・ネツァス首相が、健康保険と年金の改革に取り組んでいる。でも、年金改革で民間の年金制度の導入と付加価値税の税率の引き上げを提案したため、労組側が反発しているのだ。
16歳からキャピタリズムやグローバリズムに反対してデモを始めたというオンドレイは、筋金入りのプロテスターだ。彼の持つ旗には、「政府はストを恐れるが、僕らは政府を恐れない」の文字が躍っている。私も旗をもたせてもらい、歴史的瞬間をちょっとだけ分ちあわせてもらった。

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