2011年6月13日月曜日
6月10日 パート2 @ポズナン、ポーランド
ポーランド・ポズナンのストリート・マガジン『ガゼタ・ウリツィナ』の制作スタッフを束ねているのは、ドミニク・ゴルニ。詩人であり、ジャーナリストでもある。ポーランドで誉れある詩人へ贈られる賞も受賞した彼だが、一言で言えば「天然」。自分と近しいものを感じて、話していると何だか笑ってしまう。通訳をしてくれたジャネッタも、「彼はよく空を飛ぶ癖があるから、時々地上に降りてくるように足を引っ張ってあげなきゃだめなの」と笑う。
「ここで働く人は皆、いろんな社会的背景をもっている人たちですが、そんな多様な人たちが一つの目的のために働いているのがおもしろい」という彼。「雑誌へ寄稿したり、販売をすることで販売者さんがポジティブに変わっていくのを見るのがうれしい」と語ると、すかさずジャネッタが「ドミニクも変わったよ。空のことばっかりじゃなくて、最近、地上のことも考えられるようになったんじゃない!?」と茶々を入れる。
そういえば、もう1人の雑誌制作スタッフ、マグダも、修士論文を書いている途中うつ病に陥ったのだが、ここでボランティアをするうちに、考え方も前向きになっていったと話していた。
互いが互いに影響しあって、誰もが少しずつ生まれ変わる場所。私も皆と話している中で、とても前向きな力をもらった。
最後にドミニクが力強く語った。「僕はよく年上の詩人たちと喧嘩をするんですが、詩も木や空のことばかりを詠うのではなく、もっと社会を語らないといけないのではないかと思うのです。詩にも、社会の声となる責任があるのではないか、と」熱き詩人は、前のめりになって一気にそう話した。
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