2011年6月20日月曜日
6月17日 パート1 @プラハ、チェコ
チェコのストリート・マガジン『Novy Prostor』の歴史は、ソーシャル・ワーカーのダーシャと友人ロバートが『ビッグイシュー』を英国で見かけ、「チェコでもこういう雑誌をつくりたい!」と一念発起したことに端を発する。3カ月をかけて、英国のビッグイシュー、オランダはアムステルダムの『Z!』、ユトレヒトの『ストラート・ニュース』、ハンガリーの『Flasztor』誌を回り、ノウハウを学んだ2人は、INSP(ストリート・ペーパーの国際ネットワーク)からも助成を受け、1999年12月13日に記念すべき第1号が発売された。
プロのメディア関係者やソーシャル・ワーカーは100パーセント失敗するといったこの事業は、チェコのテレビニュースで紹介されたのをきっかけに急成長。現在、チェコ内の9都市で150人の販売者によって月2回、1万5千部ずつ販売されている。
ポーランドはポズナンの『ガゼタ・ウリツィナ』と同様、『Novy Prostor』の販売者さんたちも、89年のビロード革命以降の急速な社会の変化からふり落とされてしまった人々がその大半を占める。創刊当初は50代以上の販売者さんが多かったが、08年の経済危機以降20-30代の販売者も増えたという。
ラダは、03年からここナメスティ・リパブリキ駅で販売をしている。以前は、庭師養成の学校を出て庭師として働いていたのだが、需要が低くなる冬に解雇されてしまう。その後、量販店テスコの倉庫係として働いていたが、この仕事も長くは続かなかった。
喧嘩で相手にけがを負わせてしまい刑務所に20カ月入っていたことがある彼にとって、仕事に就くのはそれほど易しいことではない。でも今、この雑誌販売の仕事を通して、友人とともに住む家の家賃を稼ぐことができる。そして、もう少し生活のめどがついたら、「やっぱり元の庭師の仕事がしたいな。緑が大好きなんだよ」とラダ。「でも、一番の夢は海を見ることなんだ。チェコは内陸国だから、まだ僕は海を見たことがないんだよ」
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八鍬さん
返信削除お元気ですか?東京の服部です。今、販売者さんと、仙台に向かうバスの中です。販売者Mさんが、ちょくちょく八鍬さんのブログを見ているらしく、えー!服部ちゃん見てないのー!と大ひんしゅくだったので、慌ててブックマークしました。
また見にきます。どうぞお気を付けて!
服部
おーhat-leeさん!お元気そうで何よりです。^^
返信削除販売者さんの仙台でのボランティア活動、どこの国のストリートマガジンで話しても、皆感激されてますよ。
どうぞお気をつけて行ってきてください!
PS Mさんによろしくお伝えください~