2011年6月13日月曜日
6月10日 パート1 @ポズナン、ポーランド
バルカ財団の1プロジェクトであるストリート・マガジン『ガゼタ・ウリツィナ(ストリート・マガジンの意)』は、04年に創刊。現在3カ月に1回約5千部が、15人の販売者によって販売されている。
販売者の1人ヤツェクは、雑誌販売の醍醐味は人と話せることだと語る。「時には孤独を抱えて僕らのところにやって来るお客さんもいる。僕はただ耳を傾けるんだ。彼らは雑誌を買って僕らの生活を支えてくれているんだから、僕も何かの役に立ちたいんだよ」。そう話す彼は、「バルカ財団」のパソコンワークショップでパートナーを見つけた。それが笑顔の素敵なレナタだ。休憩時間木陰で2人語らい合う姿は、本当に幸せそうだ。
レフ・ブルは、長年雑誌販売に携わり、今では販売者のリーダーを務める。電気技師の傍ら、ミュージシャンもしていた彼にとって酒は身近な存在で、人生の早い段階からアルコール依存症に苦しむことになった。12のセラピーに顔を出したが、セラピーを終了し元の生活に戻ると、問題もまた彼のもとに戻ってきた。
最後のセラピーの後、彼は元の暮らしには戻らず、このコミュニティにやって来た。そして、アルコールは少しずつ彼の身体から抜けていった。「飲んだくれてきたない格好の自分にはもう戻りたくない、その一心でこれまでやってきたよ。最期の日まで、しらふで生きていくのが僕の夢だね」
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