2011年6月24日金曜日


6月18日 @プラハ、チェコ→ウィーン、オーストリア
 バスで4時間の旅を経て、チェコからウィーンへやって来た。バスから降ろされたとたん、いつもの通りツアリスト・インフォメーションの事務所を探すものの、どこにも見当たらない。よって市内地図も手に入らず、「ここはどこ?」状態。
 思わず道行く人に「ここのユースホステルに行きたいんだけれど・・・」と駆け寄ると、「16区ね。ここから遠いわよ~」とのこと。丁寧に乗るべき地下鉄のラインを書いて渡してくれた。「グッドラック!」と声をかけられてから1時間。何とか無事丘の上のユースホステルにたどり着いた。
 ルームメイトは日本人の雅代さん。なんとこれから5ユーロ(約600円)の立見席でウィーン・フィルの定期公演を見に行くという。「もしかしたら、まだ当日券あるかもよ」ということで、ダメもとで一緒に市内へと降りていく。
 ウィーン・フィルの事務所へ行くと、なんとまだ立ち見の券が残っているとのこと。
指揮者はインド人のズービン・メータ、ピアニストはダニエル・バレンボイム。演目は、まずはストランヴィンスキーの「3楽章の交響曲」、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番ハ短調 op.37」。ダニエル・バレンボイムのピアノソロが終わると、ブラボーの嵐。山手線並みに込み合う立見席にも熱気が渦巻いた。
幕間、隣人とおしゃべり。香港から来たというパーカッション奏者の彼は、「次のR.シュトラウス『ドン・キホーテ op.35』はパーカッションが華やかだから楽しみだよ」とのこと。また独奏チェロがドン・キホーテを、独奏ヴィオラがサンチョ・パンサの役を演じているのだという。
弦楽器でのビツィカートでは、立見席に静かな笑いが起こったのだけれど、後で調べてみると、ドンキホーテとサンチョ・パンサが水車に巻き込まれて転覆し、ずぶぬれになってしまった際の、滴る水を表現しているのだという。なるほど!

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