2011年5月28日土曜日


5月24日 パート2 @アムステルダム
 続いて、アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum Amsterdam)へ。レンブラントの「夜警」は見とかないとなぁ、と急ぎ足だったのを引き留めたのは、2メートル弱の黒い箱。大の大人たちが目を輝かせて、その黒い箱の前で「何か」を待っている。
14時10分。その「何か」が起こった。黒い箱にはめ込まれた丸いすりガラス部分に男性の人影が映り、中からマジックインクで14時10分の位置に時計の針を書き込んだのだ。
これは、オランダのデザイナー、マーティン・バース(Maarten Baas)による「Grandfather Clock」という作品(http://www.youtube.com/watch?v=aYD-CDMhnmI&feature=related)。時を告げ終わると、男性の人影は、また「おいしょっ」と箱の中で座り込んだのか、見えなくなった。それが何かの合図のように、集まった人たちも、美術館の中に散り散りに消えた。一連の観客の動きまでもがマーティン・バースに計算しつくされているようで、その一員に加わったことで、なんだかアート作品の一部になったような不思議な感覚を味わった。
「夜警」は、作品それ自体よりも、「1715年に、ダム広場のアムステルダム市役所に移された際、上下左右が切り詰められてしまった」という事実に驚いてしまった。市役所の部屋に絵がきちんと納まるようにはみ出す部分を切り落とした・・・ってなんて大胆な・・・。

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