2011年5月8日日曜日



5月2日 パート1 @サンクトペテルブルグ
 吐く息が白い。毛穴中から汗が噴き出した台北から、気温差20度のサンクトペテルブルグでは、マフラーと手袋が欠かせない。
 ロシアのストリート・マガジン『プット・ドモイ』の事務所からバスで10分ほどのところに、ホームレス状態の人のためのシェルターはあった。ここは、「ナイトシェルター」というNPOによって運営されているという。ここに、『プット・ドモイ』の仕入れ拠点もある。
 扉の向こうの壁には、お花畑が広がっていた。壁に描かれた絵の数々は、ホームレス状態のレナという女性によるものだという。その淡い優しい色合いに、しばらく目を奪われる。
 5分と経たないうちに、1人の販売者さんが仕入れにやってきた。なんと雑誌を300部も仕入れていく。ノルウェー人のクリスチャンと2人驚いていると、「これは1週間分だよ」と謙遜する。
 しばらく紅茶を飲んでくつろいだ後、おじさんは寒空の下、雑誌販売に繰り出した。
『プット・ドモイ』の販売者さんは、現在約15人。ほとんどが地下鉄の構内などで販売する。1冊20ルーブル(約60円)のうち、10ルーブル(約30円)が販売者さんの収入になるという。

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