5月24日 パート1 @アムステルダム
アムステルダムの地に足を踏み入れたならば、絶対ゴッホ美術館に行きたいとずっと思っていた。長らく、彼の描いた「花咲くアーモンドの枝」に心惹かれていた。節くれだったアーモンドの枝の生命力に満ちた感じも好きだったし、何より背景の青の美しさは、日常に疲れたとき、ポストカードを眺めているだけで心洗われる感じがしたものだ。
実物の前に立った時、思わず「うわぁ…」とつぶやいて、しばらくその場に立ちつくしてしまった。
ロシア・サンクトペテルブルグに滞在中、現地のストリート・マガジンのスタッフアーカディは、ドストエフスキーの言葉を引用して、「美は世界を救う」と言ったけれど、この美しい青色に本当に助けられてきたなぁ、と改めて思った。
展示の説明によると、弟テオに男の赤ちゃんが生まれたという知らせを受けて、ゴッホはこの絵を描き、贈ったという。
精神を病みがちだったというゴッホだからこそ、新しい命の誕生をこんな美しい色で祝福したかったんじゃないかなぁ・・・100年の時を経て私もこの美しい青色に励まされたこと伝えたかったなぁ・・・なんて考えながら、絵の前に立ちつくしていると、いつの間にか人だかりができていた。
「アーモンド」の花言葉は、「希望」だという。
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