2011年5月8日日曜日
5月1日 @台北→サンクトペテルブルグ
実は、2~3日前から身体が震えるような緊張感を覚えていた。いや、正直言うと、旅の始まる前から武者震いをしていた。いよいよロシア入国だ。
旅の準備編から、結構煩わされた。観光ビザを取るためには、正確な出入国日が必要。基本的に個人旅行はできず、現地か日本の旅行会社から「バウチャー」という書類を提出してもらう必要がある・・・。サンクトペテルブルグのストリート・マガジン『プット・ドモイ』のアーカディが全面的に協力してくれて、ビザが無事手に入った時には、思わず「快哉!」と叫んだものだ。
だが、その後もインターンネット上の「ロシアの入国審査は厳しい」の言葉に翻弄され、不安を募らせる日々だった。
台北を出発して15時間余り。いよいよビザ付パスポートを片手に、ロシアの入国審査の前に立った。心拍数は見事に倍増。文字通り手に汗握る。前に並んでいた韓国人のおじさんが、無事国境を越え、いよいよ私の番だ。右手と右足が同時に出て、あわてて歩を整える。ビザのページを開いてパスポートを提出。ロシア語は「スパスィーバ(ありがとう)」と「ハラショー(いいね!)」しかわからない。非常時にまったく役に立たないであろうこの2語でどうしようというのか・・・。「あー、ちゃんと勉強してくるんだった・・・・・・」と後悔の嵐が吹き荒れる中、担当のお兄ちゃんはあっさり、「はい」とパスポートを返してくれた。えっ、終わりですか!?
旅の出発前、あまりにロシア入国が不安で、メールで質問を連発した私に、アーカディが書いてきた返事を思い出す。「ロシアはかなりミステリアスな国だけど、僕らもみんな同じ人間だよ。心配しないで」。疑いすぎてごめん、ロシア。
ゲートを過ぎると、アーカディと、7日間泊めてもらうことになっているアーカディの友人マヤ、そしてアーカディとともに映画プロジェクトを立ち上げた、元オスロのストリートマガジン『エルリック・オスロ』のスタッフ、クリスチャンが待っていてくれた。
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やーさま、お久しぶりです。読むばっかりで音信不通ですいません。ロシアの入国、私も憧れです。胸のドキドキ、想像しただけで飛び出そうでした。
返信削除いいなぁー。
私も遠い将来、是非家族で入国してみたい!
tanichuaさま、コメントありがとうございます!
返信削除ロシア入国、ぜひ体験してみてください。
生涯初の身体の震えを経験したけど、
一度足を踏み入れると、愛情深い人たちの住む国です。