2011年5月23日月曜日


5月22日 パート1 @アムステルダム、オランダ
 朝、いつものように現代美術家のタケトモコさんとカプチーノを飲みながら話していると、開けた窓から、何やらリズミカルなゴスペルが聞こえてきた。
 そんなわけで、タケさんの家から徒歩2分のそのゴスペル教会に、今日は2人で出かけてみることにした。足を踏み入れてみると、そこはまるでハーレム!ギター、ベース、ドラム、ピアノとフルバンドそろったゴスペル隊が演奏中。会場の皆様も身体を揺らしてノリノリだ。
 ひとしきり歌い終えると、静まるときの中で、人々は祈った。ちらっと薄目を開けて斜め前の黒人女性の顔を見ると、美しい横顔で祈っていた。
 アムステルダムに着いた日、タケさんから日本の原発の詳しい情報を聞き、かなりショックを受けていた。遠く離れた地にいる自分にできることは何だろうか? そう考えたときに、一番にできることは、ただ祈ることだった。美しい大地や海を汚し続けている原発の状態が少しでも良くなることを。現地で働いておられる人の心身が守られて冷静な判断をし、倫理観を捨てないことを。日本の人々が絶望しきらずに希望の光をもつことを。

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