2011年5月23日月曜日
5月20日 パート1 @アーネム→ユトレヒト
アーネムから電車で約20分。オランダのストリート・マガジン『ストラート・ニュース』は、ユトレヒトに本拠を置く。8世紀から宗教の中心として重要な役割を担ったこの街は、現在はミッフィーの生みの親、ディック・ブルーナさんの住む町としても有名だ。
ユトレヒト駅から事務所に行く道すがら、3人の販売者さんに会う。「今号どう?」とフランクが声をかけると、「うーん、裏表紙にも魅力的な写真がほしかったかなぁ」と販売者さん。しばらく2人で話し込む。
駅から歩いて13分ほど。赤い扉の『ストラート・ニュース』の事務所に到着。現在80人の販売者さんを抱え、月2万部から2万4千部を発行している『ストラート・ニュース』。当初、販売者さんはオランダ人のホームレス状態の人が多かったが、現在は、難民や経済移民などがその80パーセントを占めるようになった。
実際、カウンター脇で、販売者さんが雑誌の仕入れをしていく様を見ていると、中国人、ブルガリア人、チベット人、チェコ人・・・とその国籍は様々だ。
ユトレヒト駅であいさつを交わした販売者の1人、オランダ人のバートが仕入れのために事務所にやってきた。以前は、ドラッグ依存症で、現在の販売場所であるユトレヒト駅で野宿をしていたという彼。「現在はそれと同じ場所で仕事をしているんだから不思議だよね」と笑う。「自分には、今も連絡を取っている家族はいないけれど、お客さんからたくさんの愛情をもらっている。毎日売り場によってくれてハグをしてくれる人もいるよ。僕は、20人のお母さんと40人の祖母をもっているようなもんさ」
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