2011年5月16日月曜日
5月14日 パート2 @コペンハーゲン→プリーツ・ドイツ
コペンハーゲン中央駅からドイツに向けて列車が出て、2時間。何やら、急に乗客がそわそわし始め、車内の照明が消えた! 何事かと思って隣の人に聞くと、なんと2両編成の列車まるごとフェリーに乗って海を渡るので、列車の乗客は車内から出て、フェリーの船内にとどまるように、とのこと。予想していなかった船旅に、胸が高鳴る。
デッキに出ると、デンマークの陸地がみるみる遠ざかっていく。
船内で、アンデルセンの『絵のない絵本』を読み終えた。時空を超えて旅した月の話のようでもあり、悲喜こもごもの人間模様の話でもあり、色彩豊かな織物のような物語集。解説を読んでいると、『影を売った男』(岩波文庫)のシャミッソーが、初めてアンデルセンの詩を翻訳して、ドイツに紹介したという。『影を売った男』は偶然にも旅に出る直前に読んでいて、“影”という、普段はあまりその存在意義を意識していないものを売り渡してしまったがために、悲喜劇に巻き込まれる男の話に魅了されていた。アンリ・カルティエ=ブレッソン撮影のカミュの写真に続き、「この2人、同時代人だったんだー」と、感激してしまった。
45分ほどの船旅は終わり、また皆、列車内に戻る。無事海を越え、ドイツに到着。「Lubeck」駅で在来線に乗り換える。午後10時、列車は漆黒の闇を進み、「旅のおともに」と友人Fから渡されていた『銀河鉄道の夜』の世界に。
1時間ほど銀河鉄道の旅を終えると、「Preetz」駅に無事到着、現地のストリート・マガジンで働くアンドレアスが駅に迎えに来てくれていた。
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Willkommen nach Deutschland!
返信削除ドイツへようこそ!
最初の町が北ドイツの小さな町Preetzとは…! まるで新潟から日本に上陸するかのような渋さですね。この市のサイトを検索していたら、紋章にお魚のマークがついていてかわいい。もともと漁港とかだった町なのでしょうか。楽しい滞在を!
おおお、Tomoさん、ドイツ語での歓迎文、
返信削除ありがとうございます!
ははは、そうなんですね、Preetzから入国って
そんなに渋いんですね~喩えがわかりやすい!
一度ドイツを後にして、また戻って来る予定です。
その折はよろしくお願いしますー!