2011年5月28日土曜日



5月26日 パート1 @パリ
 パリ12区にあるオペラ・バスティーユ前で、現地のストリート・マガジン『マカダム(Macadam)』のスタッフ、キャロラインと待ち合わせ。宿からメトロ3号線と8号線を乗り継いで、約束の10時に無事たどり着くことができた。
『マカダム』誌は現在、キャロラインとフランソワの2人によって、雑誌の発行と販売がなされている。フランス全土の販売場所や雑誌の取材&デザインなどは、多くのボランティアに支えられている。パリでは15人の販売者によって、月1回1万部が発行されている。
 表紙は有名人が飾ることも多く、これまで、現大統領夫人のカーラ・ブルーニや、元サッカー選手で、映画『エリックを探して』(’09)が話題になったエリック・カントナも登場した。
 エリック・カントナにインタビューしたのは、目の前にいるキャロライン。『エリックを探して』は、かなりお気に入りの作品だったので、「カントナどうだった?!」と興味津々に聞くと、「いやー、私も大ファンだからすっかり舞い上がってしまってねー」とキャロライン。「『ファン(fan)との関係はどうですか?』って質問したんだけど、彼が『ファム(femme/フランス語で「女性」を意味する)との関係?』って聞き返すのよ。彼、南仏の出身だから、訛りがきつくて、そんな誤解をして、2人で大笑いしたわ」
 実はキャロライン、フランソワともに、仕事は別に持っていて、『マカダム』での仕事はボランティアだ。フランスのさまざまな財団から助成金をもらい、『マカダム』自身は事務所を持たず、いろいろなNPOの事務所の一角を雑誌の仕入れ拠点にさせてもらいながら、雑誌の発行を続けている。
 だけど、キャロラインに悲壮感は全く感じられない。自然体でさわやかなこのパリジェンヌをいっぺんで好きになってしまった。

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