5月20日 パート2 @ユトレヒト・オランダ
16年間『ストラート・ニュース』の雑誌制作現場で働くフランク。長らく仕事を続けることができた理由を「人助けのためにっていうのでは続けてこれなかったと思う。僕は、自分が楽しいと思えることを、常にしてきたよ」と語る。
一番思い出深い特集は、「Social-Exclusion(社会的排除)」。表紙に「Do you see me?」と大書きされ、ホームレス状態の人によって販売されたこの号は、反響が大きかったと言う。「子どもたちが販売者に寄ってきて、『Do you see me(見えるか)ですって? もちろん見えてるわよ!』なんて言ったりしてね」。ともすれば見えない存在になりがちなホームレス問題を、さりげなく皆に気づかせた。
毎週火曜日には、販売者さんのWriting Clubを催している『ストラート・ニュース』。ハキムというモロッコ人の販売者さんは読み書きはできないけれど、吟遊詩人として有名だという。「彼の詩はとてもオリジナルなんだよ。たとえばさ、『My heart is big as a stadium/Who will come and play with me.(スタジアムほど大きい僕の心/誰が来て僕と遊んでくれるの)』なんてさ」とフランク。吟遊詩人の詩は時折誌面を飾り、読者に人気だという。
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