5月11日 パート1 @オスロ→コペンハーゲン
オスロの丘の上のユースホステルを出て6時間。無事、デンマークのコペンハーゲン中央駅に到着。一歩外に出ると、赤茶色の煉瓦の建物がずらりと並ぶ。その美しさに、思わず「うわぁー」と声が出る。
現存する赤レンガの建物のほとんどは17世紀に「建築王」と呼ばれたクリスチャン4世によって建てられたものだという。コペンハーゲンの建造物は市の条例によって、周囲との調和が義務づけられている。
そういえば、以前読んだロシア語通訳者・米原万里さんの『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川文庫)に、現セルビアの“白い都”ベオグラードは、そのあまりの美しさにオスマントルコ軍が攻撃を躊躇したという記述があった。
後で調べてみると、こんな文章だった。「白い靄に包まれた都市は、折から差し込んできた陽の光を受けてキラキラと輝いていました。その美しさに、歴戦の猛者たちも、しばし息を呑んで見惚れたと伝えられています。あまりの美しさに、トルコの将兵は戦意を喪失し、その日の襲撃は中止になった、と」
ベオグラードが“白い都”なら、コペンハーゲンは“赤い都”というべきか。その美しさにみとれながら、ユースホステルへの道を急ぐ。
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