2011年5月14日土曜日



5月11日 パート2 @コペンハーゲン

 宿泊するユースホステルはなんとチボリ公園と同じ「H. C. Andersens Boulevard(アンデルセン通り)」にあった。ホステルまでの道で、チボリ公園に入りたそうにたたずむアンデルセン翁の像にも遭遇。公園から楽しげな歓声がストリートにこだましていたので、その気持ち、すごくわかる。
 旅のおともに『絵のない絵本』(アンデルセン/角川文庫)をもってきている。「ひとりの友もむろんのこと、あいさつをかわす知りあいの顔さえなかった」という「わたし」が、ある夕方見なれた顔に会って、たとえようもない喜びを感じる。その「ふるさといらい、だれよりもしたしかった友だち」とは、月だった―――という「書き出しのことば」から始まる物語集だ。
 アンデルセンも眺めた月を見られるかなぁーとユースホステルの窓から空を見上げるものの、白夜の近い北欧の初夏の夜。月を見る前に寝息をたてていた。

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