2011年7月26日火曜日

7月11日  @ボルツァーノ、イタリア
旅の直前に読んですっかりはまってしまったイタリア人作家のアントニオ・タブッキ。須賀敦子さん訳の『インド夜想曲』の幻想と現実が入り乱れたようなその世界観に、しばらく現実に戻ってこられないほどの引力を感じていた。
今日はロープウェーで山を下り、ボルツァーノの街へ繰り出し、まずは本屋へ足をはこぶ。「アントニオ・タブッキ置いてますか?」と店員さんに聞いて差し出されたのが、『Sostiene Pereira』『Tristano muore』の2冊。20パーセント引きだったのと表紙に引かれて、タイトルの意味も分からず購入。後で調べてみると、『Sostiene Pereira』は、白水Uブックスから『供述によるとペレイラは…』という邦題で出ていた。こちらも須賀敦子さんが訳を担当されている。
今はまだ解けない暗号のように、まったく意味のなさないイタリア語が並ぶ2冊の本。何年後かに、行間までも味わい尽くすことができたらいいな。

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