2011年7月15日金曜日


7月6日 パート2 @リュブリャナ、スロベニア
「路上の王様」の1人、アレシュに話を聞く。ドラッグ、武器など商売になるならなんでも調達するディーラーをしていたと語るアレシュ。そんな彼も今では『Kralji Ulice』の販売者となり、2010年12月号の表紙に登場している。裏表紙にアレシュとともにお見目えするのは、9年間付き合っている彼女だ。脇には、アレシュからのメッセージがスロベニア語で書かれている。訳してもらうと「僕はアートと自然が好きだ。人には、満タンな人と空っぽの人がいるばかり。キャピタリズムと金融システムが人々を破壊しているけれど、僕は互いに助け合っていきたいよ」とのこと。強面の見かけによらず、なんともピュアなアレシュなのだ。
 そんな彼に、1カ月後には男の子が生まれるという。いつもポケットに入れて持ち歩いている超音波撮影された写真を見せてくれた。「ほらここが頭でこれが心臓だよ、わかるだろ」と顔をくしゃくしゃにして写真を見せてくれるアレシュの横顔は、もうすっかりパパ。
「俺ももう10月には37歳になるんだ、しっかりしなくちゃな」と語った彼。「それにお父さんにもなるんだからね」と言うと、うれしそうに大きくうなずいた。

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