7月3日 パート1 @ベオグラード、セルビア
ユーゴ時代の「INEX FILM」という映画製作会社の建物が、今は廃墟となってベオグラードに残っている。この廃墟で環境イベントがあるというので、ストリート・マガジン『LiceUlice』のスタッフ、ニコレッタに連れて行ってもらう。
到着すると、すでにたくさんの若者たちが飲み物片手に語らっている。
このイベントの主催者ラドミール・ラゾビチェは語る。「廃墟をカルチャー・シーンに変える文化的スクウォッターが西欧には伝統としてありますが、ベオグラードにはまだ存在しませんでした。ですが、スロベニアでも、旧ユーゴ時代の軍用地で今は使われなくなっている場所を文化スペースに転用した例があると聞いて、ここでも何か楽しいことができないだろうか、と思ったのです。打ち捨てられた場所で、何か新しいムーブメントが起こるなんて、楽しいじゃないですか」
ニコレッタなど、趣旨に賛同した20-30代の若者たちが集い、今回初めてイベントスペースとしてデビューしたこの廃墟。ラドミールの話を聞き終えてちらりと中を覗くと、環境団体「エコローグ」スタッフのマルコが、セルビアでゴミが不当投棄されている場所をマッピングしているところだった。ビール片手に、みな熱心に聞き入っていた。
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