7月5日 @リュブリャナ、スロベニア
スロベニアの首都リュブリャナで販売されているストリート・マガジン『Kralji Ulice』は、04年の凍えるような寒い12月の夜に、大学生の一群が「路上留学」したことに端を発する。その頃街に目立ち始めたホームレスの人たちと何かできないだろうか、と考えた彼らが、24時間を路上で過ごしてみようと考え実行に移したのだった。
驚いたことに、彼らは路上の歓待を受け、どうやったら暖かく寝られるか場所や方法を習った。そして彼らの絆は一夜の関係にとどまらず、その約半年後の05年5月には、リュブリャナ発のストリート・マガジンが発行されていた。
現在このストリートマガジンの代表を務めるマヤは、「『Kralji Ulice』って『路上の王様』っていう意味なんですよ」と教えてくれた。「だから表紙はいつも、販売者さんが登場します。裏表紙には、その販売者さんがゆかりのある人たち―――パートナーやボランティア、スタッフ―――とともに登場するんです」
事務所の壁にずらりと並べられたバックナンバー。イケメンも顔負けの何とも味わい深い表情を浮かべた歴代「路上の王様」がこちらに微笑みかけてきた。
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