2011年4月29日金曜日
4月27日 パート2 @台北
午後からは、販売担当のアニー&キラとインターンのサークルとともに、販売者さんとシェルターを訪ねることになった。
台湾で会った1人目の販売者さんは、買西亜さん。「SOGO」デパートなどがあり、いつでも買い物客でにぎわう4号線の「忠孝復興」駅で販売している。
「ビッグイシュー台湾」(以下、TBIT)で働く前は、清掃員をしていたという彼。足の障害のために仕事が続けられなくなって、シェルターでボランティアをしているときに、TBITを知った。「TBITは、単にお金を儲ける手段というだけでなくて、人と話す機会や社会とつながる機会をくれます」と語る買西亜さん。「だから、会社には経営破たんしてほしくないよ!」と軽口を飛ばす。
TBITには約50人の販売者さんがいるという。そのうち5人ほどが台北市郊外の景安にあるシェルターに住んでいる。彼らは高齢であったり健康に問題があったりするため、自ら雑誌の仕入れに出向くことはせず、TBITのスタッフが定期的にシェルターに雑誌を届けに訪れる。
午後5時ごろ、TBITの事務所から地下鉄4号線と3号線を乗り継いでシェルターを訪れると、ちょうど夕飯時だった。40人ほどの男性たちが、言葉少なに食事をしている。食卓の周りを飛び交う数羽の雀の鳴く声が、響く。
シェルターで、「公館誠品」が売り場という販売者さんにばったり出会う。「公館」は台湾大学があることもあって、お客さんには学生が多いという。「今月は600冊売れたよ!」と嬉しそう。日焼けした顔をくしゃっとさせて笑った。
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