2011年4月21日木曜日
4月17日 @ソウル
映画『リトル・ダンサー』('00)は、英国北部の炭鉱町エヴァリントンに住む少年がバレエに目覚める話だったけれど、永登浦(ヨンドゥンポ)のアジュシ(おじさん)たちも最近バレエに目覚め始めたらしい・・・そんな噂を聞きつけ、練習場所に駆けつけてみた。
すると、いましたいました、すらりと足を伸ばしたバレリーナの横で、「アン・ドゥ・トゥロア」と動くアジュシたちが。
これは、ソウルバレエシアターの常任振付師ジェイムズ・ジョンさんが「ビッグイシュー・韓国」の販売者さんにもちかけて実現したコラボ企画。なんと販売者さんたちは、2011年12月30日に予定されている公演で「くるみ割り人形」に出演するのだという!
マイムの時間には、手の甲を顔の輪郭に這わせて「あなたは美しい」、また両手を胸に当てて「あなたを愛しています」と身体の動きと表情だけで思いを伝える。おっちゃんたちのごつごつした指先から、閉じた目元の真摯さから、メッセージがにじみ出る。約3時間の練習の後には、心地よい熱気とアジュシたちの充足した顔があった。
バレエ練習の後は、漢江の中洲、汝矣島で行われている桜フェスティバルの「ビッグイシュー・韓国」ブースを手伝いに。桜吹雪のなか、屋台のポンテギ(蛹を蒸し茹でて味付けしたおつまみ)と綿菓子で「ファイティン!(がんばろう!)」とエネルギー補給しながら、リーフレット配りにいそしんだ。ストリート・ミュージシャンのサックスの音が耳に心地よい、春の1日となった。
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