2011年4月21日木曜日


2011年4月14日 パート1 @ソウル
ビッグイシュー・韓国の販売者は、総勢37名。ほとんどが50-60代の男性だが、その中にも若干20-30代の販売者が存在する。
そのうちの1人が鐘閣で販売するグー・ボンチュン、35歳だ。シャイなボンチュンだが、少し言葉を交わすとその温かい人柄がにじみ出てしまう。
7人兄弟の末っ子だというボンチュン、30歳で自立したいと家を出た。ソウルに出てきて、ずっと日雇いで生計を立てていたが、身体を壊し路上へ。永登浦で炊き出しを行う「トーマスハウス」でビッグイシューのことを知り、販売者に志願した。
そんなボンチュンの宝物は、あるメダル。なんと彼は去年、ブラジルはリオデジャネイロで行われたホームレスワールドカップ(以下、HWC)に出場したのだ。HWCとは、ホームレス状態の人しか選手登録できないフットサルの国際試合のこと。03年に始まり、今年8月21日から28日に予定されているパリ大会には64カ国が参加するといわれている。(http://www.homelessworldcup.org/ )
ボンチュンによると、リオでは1勝10敗だったが、通りで子どもたちにサインを求められてうれしかったと話す。いつもは路上で「存在しないもの」とされているから、と。
今も週1回のフットサルの練習に参加しているボンチュン。フットサルが自尊心を取り戻させてくれたと笑顔を見せた。

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