2011年8月8日月曜日
7月23日 パート2 @エジンバラ、スコットランド
ホームレス・ワールドカップ(以下、HWC)は、INSP(ストリート・マガジンの国際ネットワーク)の年次総会でも、時にその功罪が話に上った。“罪”の側面の一つが、「HWCで夢のような日々を送った後、自分の国に戻ると、なかなか現実になじめず、地道に雑誌販売をしていくのが難しい面もある」というもの。
今回の訪問で、そのことも話題に上ったのだが、それについてはHWCのスタッフも認識しており、だからこそ、選手としてHWCに参加した人が、今度は自国でストリートサッカーのコーチになれるような仕組みづくりなどもしているという。アフリカ諸国では、現地で養鶏場をつくり、仕事の機会を生み出すのを助けてもいるとのこと。
そういえば、と、旅のはじめのほうでマニラで出会ったストリート・マガジン『ジープニー』の販売者、ハミッドのことを思い出した。彼は、去年ブラジル・リオデジャネイロで行われたHWCに参加。現在はストリート・チルドレンにサッカーを教えるプログラムに参加していると目を輝かせて語ってくれた。以前は夢なんかなかったけれど、サッカーと知り合って夢を持てるようになった、と。
A ball can change a life. 今年8月、パリ・エッフェル塔のふもとで、さまざまな人生がまた交差する。
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